きみと同じ歳のころ

いつも眠たい人が書いた文章置き場

傷跡

気が急いている。
会社に行ってもやることがなさすぎて、自分がこの現場を離れたあとに(通常であれば)現場に残った人がやるであろう私関連の手続き書類を自分で作成するくらいには気が急いている。私がいた形跡をできる限り残したくないし、手をかけさせたくないのだ。もちろん離任の挨拶メールもさっさと書いて下書きに置いている。いますぐにでも離任する準備ができている(配るお菓子は用意していないが)。このスピード感がすごい2019にノミネートしたいくらい。

いまこの文章を書いている時点では、送別会はやらないことになっている。心やさしい人に話はふられたが、気持ちだけで十分ですと強力に断った。そういう特別な場は苦手だし、そういうのってなんか気まずい。なるべく平常で最後の日まで過ごしていきたい。

五年半いたな。いままで働いてきた中の最長記録だ。うれしいことに気の合う同輩やなついてくれた後輩もいて人間関係にはおおよそ困らなかったけど、しかしやはり新しい地に行くのはすごいわくわくする。いくつになっても好奇心には勝てない。