きみと同じ歳のころ

いつも眠たい人が書いた文章置き場

金属

こみ上げる吐き気を何とかして抑えながら生きている。右側頭部を金属バットで殴られたい想像をする。一瞬のち。いっぱいの空腹を感じているのに食欲が一切わかない。と思いきや、突然狂ったようにご飯を食べて腹を壊す。なにかのリミッターがぶっ壊れている。お酒が好きなわけではなく、酔った酩酊感が好きなんだと気づく。日々、ずっと眠いなあと思う。なんなら死ぬまで眠っていたい。

二十歳のとき、新卒で入った会社を辞めた。
鬱とまでいかないが「つらい」「しにたい」「ころしてやる」を信条に心はすさみきっていて、帰りのバス待ちではキュウソネコカミの「お願いシェンロン」、バスの中ではsyrup16gの「She was beautiful」を一曲リピートで延々と聴いていた。真逆の音楽だな。あとでんぱ組.incの「でんでんぱっしょん」のMVを見ていた。それは元気を出したいから見るのではなく、ただ明るい映像を見ていたかったからだと思う。

昔も今も音楽は大好きだが、今まで私は音楽に救われたことはないし、これからも音楽に救われるとも思わない。それは音楽を信じていないからではなくて、私が音楽はそういうものだと最初から決めつけているからだと思う。もし音楽に救われた人がいるならそれは間違いではないしもちろん否定しない。また、音楽で人を救いたいと思うミュージシャンも間違いではないし、その活動を否定しない。ただ、どうしたって私は救われないだろうなあと思うだけである。

本当にここ最近、音楽を聴くのが得意じゃなくなって(というかなにを聞けばいいのか分からなくなってしまって)、通勤時にはラジオを聴いたりゲームの実況動画を見ている。歌声ではないただの話声を聞いていたい。そのうち以前のように音楽が聴けるといいのだけど。

焼畑のけむりをまぶされすすけ色あのひとわたしを認識できない