きみと同じ歳のころ

いつも眠たい人が書いた文章置き場

麦茶

平日出勤時の朝のルーチンは大体決まっている。
私の場合、洗顔→歯磨き→洗濯物を畳む→着替える→化粧→出勤という感じだ。特定の曜日に限り、化粧後にラジオ音源をiTunesにインポートするという作業が発生する。そこには事件や事故などは発生しない。基本、目覚ましが鳴った瞬間朝がきたことに殺意を覚えるのだが、なにかの残りかすのような胆力をふり絞って目覚ましを止める。朝の作業を開始する。
薄々気がついていたことなのだが、朝、確かに理性を持って行動をしていたはずなのに会社に着いた途端朝どうやってここまできたのかを忘れている。おぼろにしか覚えていない。『覚える気がないから』と言ってしまえばまあその通りなのだが、やはり若干の恐怖を感じる。早速昨日の夕飯が思い出せなかったがそういえば食べていなかった。海馬よ。ちょっと怖すぎたので認知症のチェックテストを行ったのだが、結果100点満点だった(いい意味です)。よかった。もちろんこれだけが完璧な安心材料になるだけではないのは分かっているが、それでもよかった。

そういえば2020年の東京オリンピックのメダルデザインが決定したようで見てみたのだが、日本人という身内の贔屓目を差し置いてもかっこいい。丸みとやさしさと高級感がある。小さくしたらちょっと高級なチョコレートにありそう……とここまで書いたがいいが私が見たのはメダルの裏面だったようでそりゃあ丸いよなと思ったのだった。表面にいる人は誰なんだろうと調べたら、ギリシャ神話に登場する「勝利の女神ニケ」らしい。なるほど。新しい知識が増えた。

前々から疑問だったのだが、ギリシャ神話に出てくる人物って実際にいたのだろうか。人間の想像力で生まれたものなのだろうか。まあ、神「話」だから作り話の可能性の方が高いか。神話の登場人物の彫刻作品は残っているが、実際に骨とかDNAとかが残っていて、どこかすごい研究機関に保存されているうんぬんは聞いたことがないので(すっごい調べたらちゃんとしたことが分かるのだろうけど)、きっと実際にはいなかったのだろうな。同じ理論で日本神話に出てくるなんかすごい神さまもおそらくは創作でしかないんだろう。ただその創作がこの時代にまで残っているだけでただただすごい。それだけしか考えられない。