きみと同じ歳のころ

いつも眠たい人が書いた文章置き場

霧雨

先日選挙に行ってきた。投票所は私が通っていた小学校で、片道三分くらいで行ける。あまりにも近いので、忘れ物をしたときはそのまま家にUターンして取りに行っていたくらいだ。久々に行った小学校はなんというかただエモかった。懐かしさが具現化していた。ただ気になったのはどの教室も外との遮りを放棄しているのかカーテンを閉めていないことだ。教室、めっちゃ見える(実際は教室の前に柱とか水道とか下駄箱などがあるので、三メートルくらいは離れている。でもそれなりに見える)。そういうものなのかなと思いながら遊具を通り過ぎ、飼育小屋を通り過ぎ、教室を通り過ぎ、学童保育室を通り過ぎ、昇降口を通り過ぎ、そして無事に投票所にたどり着いた。

朝七時から開始していると知って、なんとなく早くに行きたくなったので七時に目覚ましをかけ、身支度をして投票券と携帯だけを持って家を出たのだった。割と早く出たほうだとは思うが、投票所に行くまでの間何人かの大人とすれ違った。あの人たちは投票帰りだろうか。あとから知ったのだが、「零票確認」をするために朝早くからくる人もいるそうだ。そういうガチ勢いいな。これもあとから知ったのだが(あとから知ることが多すぎる。詰めが甘い)、投票後、言えば『投票済証明書』というものがもらえたらしい。それはなにかと便利な券らしい。ほう。今度からはそういうのにも気を使ってみようかな。そのときがきたらきたで忘れていそうだけど。

その日は朝からじっとりとした曇りだった。雨が降っていないだけましだった。
朝早く起きたのでとにかく眠くて仕方がなかったのだが、その日は注文していたiMacが届く日だったので楽しみに待機していた。家の門が開く音がするたび二階にある自室の窓から覗いて宅配便がきたかと確認していたのだが、そのうち眠ってしまって、結局父が荷物を受け取ってくれた。

いままで使っていたiMacの型を確認したら『Late2015』だった。いまは2019年。元号も変わった。四年も使っていたことに静かに驚いたが、起動時にフリーズしたりと段々と不安要素が増えてきたので増税前に買い換えることにしたのだ。注文時に色々とカスタマイズができるのだが、私は前に買ったときと同じカスタマイズをした。私はiMacでネットサーフィンとiTunesの再生と多少の画像加工しか行わない。だから現状維持のカスタマイズで十分なのだ。届いたiMacは箱から出すと新品の匂いがしたのだが、多分発泡スチロールの匂いだろうなと思った。Time Machineというものを使ってデータ移行をした。概ね順調にいったが一部のソフトが起動しなくなってしまい、どうしたものかと頭を抱えたが最終的には解決した。私は心に蛮族を飼っているのでお金で解決できることはお金で解決させた(2,000円化)。

驚くほど使用に馴染む。驚くほど新鮮味がない。だって大きさも同じだしカスタマイズも同じだもの。